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02月25日
2008年
posted by 鈴木 隆之 at 9:14 AM
「第一回では、環境科学という学問が広範な守備範囲をもっていることを習ったようだね。
今回は、環境問題とはどういうものなのか、また、どうして起きるのかについて話をしよう。さて、環境問題にはどういうものがあるかな?」

「ハイ、先生。地球温暖化やオゾンホール、他には酸性雨とか異常気象などがあると思います。」



「そうだね。いずれも最近の話題だね。しかも、地球規模ないしはそれに近い規模で話題になっている例だね。
少し視点をずらして、例えば、水俣病とかイタイイタイ病を聞いたことがないかな?」

「公害病ですね。」

「そうだ。日本で起きた四大公害病の例だね。残りの二つは何だか知っているかい?」

四日市ぜんそく新潟水俣病(第二水俣病)です。」


「よく知っているね。さすが、環境化学科の学生だ。日本では、明治時代の後半に起きた足尾鉱毒事件が原点となって、それ以降、先ほどの四大公害病の事例も含めてたくさんの公害問題を経験してきたんだ。話を戻すけど、公害も環境問題の一つなんだ。」

「それでは、、環境問題と公害の違いは何ですか。」

「いい質問だね。人の活動が原因で環境保全上の支障をきたし、人の健康や生活環境に被害が生じること公害というんだけど、人に限定せず植物や動物などのもっと広い範囲への被害まで含めたもの環境問題というんだ よ。」

「ちょっと前までは地球環境とか世界的異常気象といったスケールの大きい問題はあまり聞かなかったんですけど、どうしてこんな重要な問題が最近になって現れたのかな?」

「大事なことに気付いたね。人類は人口が急激に増え、さらに産業革命以降の生産力が急増しているので、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料の消費速度がかなり速くなってきている。一方、自然には自浄作用や修復作用があるので、元に戻そうとする能力があるのだけれど、人類のかける負荷(環境負荷)の方が自然の作用能力をとうとう超えてしまったんだね。堆積した生物の死骸が再び化石燃料になる時間スケールを考えれば、明らかに人類の消費速度は速い。また、吐き出している二酸化炭素の量と日々伐採されている自然林の数を考えても、とても人類の活動と自然の自浄・修復作用のバランスがとれているとは思えないね。」

「自然とのバランスを保つことのできる一線を越えてしまったということですね。」

「残念ながら、化石燃料を使い始めた時代にこれを見通すことが出来なかったんだ。私たちやあなた達、さらその次の世代にまでかかる問題かも知れない。」

「ますます勉強意欲が湧いてきました。」



環境科学講座 第三回へ続く

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